2014年1月12日日曜日

囚われ過ぎないしなやかさ
~よりよいセミナー実施のために~

年末に講師向けのイベントでスピーカーをさせていただきました。
今回、いただいたお題は「占いコーチング♪」。誰もが気軽にさまざまな相談を持ちかけてくる「占い」というツールに「コーチング」の手法を加えることにより、企業向けのモチベーションアップにも活用できますよ!というお話しだったのですが、その中で忘れずにいて欲しいこと…。

「ひとつの手法に囚われ過ぎない」

たとえば、とても白熱するセミナーに出掛けたとき、そこで紹介された手法が素晴らしい印象だったあまり、「すべて」の事象にそれが最適であると勘違いした経験はありませんか? あなた自身が「素晴らしい」と感じ、影響を受けたのであれば、確かにそれは効果的な手法なのでしょう。が、それは「今」のあなたの状況にとってであって、「すべて」の人に最適だとは限らない…。

研修講師という顔の他に私には「占い師」という顔もあります。詳しい活動についてはWebサイト「占い師 MARIAの部屋」(http://maria-uranai.jimdo.com/)をご確認ください。片手間の副業ではなく、こちらも真剣勝負で取り組んでおります。

「プロ」としてお店に出させていただいて、老若男女さまざまなお客様のお悩みに対応しているうちに感じたこと…すべての方に同じスタイルが有効だとは限らない。

「癒し」を求めにくる方もいれば、具体的な「アドバイス」が聞きたい方もいる。
お客様のタイプによっては日々の行いを叱咤激励してもらいにいらっしゃる方も…。

同じお客様である以上、打ち明けられた「悩み」に対して提示される「結論」に差異はありません。が、ここで大事になってくるのが「伝え方」です。
それぞれのお客様がどのような「伝え方」を望まれているのか、はたまたその先にどのような「導き方」を欲しているのか…。
「プロ」であるならば、一人ひとりのお客様にとっての最適を考え、その手法でお伝えするのがもっとも正しい「回答」になってくるのではないでしょうか。

これは何も「占い」だけではなくて、お客様はもちろん、同僚や上司や友人や家族や…さまざまな人と人との関わりの中でも関係していること…。

というワケでこんなスライドを作ってみました。


もちろん、ファシリテーターやコーチャーなどを専門の職業とされていて、その手法をご紹介することが業務の方はこの限りではありません。
が、そうではない大多数の皆さんが、ひとつの手法だけに囚われ過ぎてしまうのは、もったいないなと私は思っています。

大人数で短時間の詰め込み型の研修を求められたときには指示することをメインとした「ティーチング」の手法が有効でしょう。
大人数でもゆとりのあるカリキュラムならば、もちろん「ファシリテーター」の出番です。
「コーチング」はモチベーションアップを目的とする手法です。クライアントの心理状態によっては、「カウンセリング」の方が効果的なこともあります。この辺は見極めも大切なんですね。

私はセミナーの依頼を受けたとき、ある程度、事前にバックグラウンドをお伺いしてどの手法を使うのかおおよその目星はつけています。が、最終的に決めるのは実際に現場でお客様の前に立ったとき…。
よりよい形でクライアントの皆様が心を開いてスキルを習得されるセミナーになるように…講師の側が囚われ過ぎないしなやかさを持つこともまた大切なのだと思っています。